薬王堂気まぐれ通信使№835  2022-3-27
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

3月27日、第660回ヒコビア会共催・植物観察会に参加して海田町の日浦山(ひのうらやま)に登ってきました。
「海田」とは、海を埋め立てて作った田がたくさん有った場所・・と言う意味です。
西条方面から流れる瀬野川の土砂が堆積し浅瀬を形成してきたものと思われます。
さらに明治期に開通した山陽鉄道の工事で出た土砂を湾内に運び平地が増えました。
塩分の多い土地にはブドウやワタが植えられレンコン畑が広がっていました。
現在は更に陸地化され海田湾は狭くなって人家や工場が建っています。
JR山陽線とJR呉線の分岐駅として駅名が「海田市」となっているのは江戸期に廿日市と海田市が船の中継地だったことの名残だそうです。
そんな海田市駅前に集合し日浦山に出発しました。


熊野神社でムクノキの大木と植栽されたニオイヒバがありました。
ニオイヒバの樹肌にフウランが着生していました。
南向きの瀬戸内海沿岸ではフウランが所々に着生しています。
社裏のクスノキにはシダ植物のノキシノブがやはり着生しています。


薬師禅寺を過ぎ急な山道を登ります

ヒサカキ 雄花  雌花
コバノミツバツツジ


コバノミツバツツジ


ウラジロノキ
カゴノキ
アラカシ
アベマキ
ナナミノキ
クロキ
ネジキ
ヤダケ
クスノキ
クヌギ
ウラジロノキ
ヤマモモ
ツガ
ハイノキ
アカマツ
モウソウチク


ヤマザクラ


ヤマザクラ
ザイフリボク
ネズミモチ
シャシャンボ
サルトリイバラ
コシダ
オオイタチシダ
ヤマコウバシ
シロダモ
ヤブツバキ
ベニシダ
サネカズラ
リンボク
マンリョウ
ネズミサシ
ヒトクチタケ
カクレミノ
ゲンカイツツジ
カナメモチ

等がありました。


ゲンカイツツジの咲く頂上、遠く広島湾



頂上付近にゲンカイツツジ花を咲かせていました。
ゲンカイツツジは朝鮮半島にも有るとのことで大陸と陸続きだったことを示す樹木だそうです。
ゲンカイとは玄界灘からつけられた植物名らしいです。
標高345mの頂上気持ちの良い春日和でした。
ゲンカイツツジの傍で昼食にします。
今日の指導者は広島大学大学院理学研究科の先生でした。
何時も有難うございます。
下山後、皆さんとは分かれて自宅まで歩いて帰ることにしました。
行程約1時間半、ムラサキケマンの花やアオキの雄花を見ながら自宅を目指しました。
ハランのつぼみは未だかたいままでしたね。
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